福井本社(福井県福井市)にあるラボでは、
実験機から生産ラインまで、お客様のニーズに合わせたシステムアップができるという弊社製品の特長を生かしたご提案をさせていただくと共に、安定した溶着による量産が実現するまで、これまで培ってきた技術とノウハウを駆使してサポートいたします。
サンプルを送付頂くだけでも試験可能です。
最初に、板材や端材による基礎実験を行い、それらで溶着加工が可能であるか否かを判断します。可能であることが確認できたら、製品形状まで段階的に溶着試験を行っていきます。
ラボには、最大出力140 Wと300 Wの2つのレーザ設備を用意しており、どちらでも溶着試験が可能です。また、破断面観察用の3D測定顕微鏡などの設備もございます。
ラボ機仕様 | |
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レーザ出力 | 最大140W/300W |
波長 | 808/940 nm |
ヘッド種類 | S-ヘッド/L-ヘッド/ACW用ヘッド |
スポット径 | S-ヘッド 0.6 - 5.0 mm |
L-ヘッド 0.6 ‐ 2.1 mm | |
ステージ寸法 | 800 ×800 mm |
その他設備 | |
放射温度計、顕微鏡、3D測定顕微鏡(キーエンス社) |
東京本部内ラボ
樹脂メーカー様にご用意いただいたテストピースによる溶着試験です。ラボにはクランプ治具や回転治具がありますので、板材など単純な形状の試験はすぐに行うことが可能です。溶着面の観察や比較検討を行い、要求される強度やタクトタイムを満たす溶着条件(入射熱量やレーザ走査速度など)を見つけ出します。
サンプルに対して適正な入熱量の場合は、上図のような母材破壊を起こします。吸収材に透過材が残るように破壊されているので、お互いが十分に相溶し、高い強度が得られていることがわかります。対して、下図では、サンプルに対する入熱量が高すぎるため、樹脂が炭化し気泡(ボイド)が発生しました。このような破断面だと、溶着面積が低下するため強度が得られず、溶着面の気密性も低下してしまいます。
弊社ラボには、破断面観察用の3D測定顕微鏡が用意してありますので、このような検査もその場で行うことが可能です。
上図:適正熱量の破断面
下図・過剰熱量の破断面
サンプルワークを製作していただき、テストピースの溶着試験の結果を基に、実際の製品により近い状態での溶着試験を行います。また、溶着接合部の形状や押さえ治具の形状などもご提案いたします。
溶着後、強度試験やヒートサイクル試験、タクトタイムの評価など、お客様の製品仕様を満たしているかを判断していただきます。
その後N増し試験を行い、溶着の安定性なども評価します。
サンプルテスト後、もしくはサンプルテストと並行して製品の量産に向けた設備設計や治具のご提案をいたします。
海外工場への設置もご相談ください。